X Pico board (RP2040)マニュアル

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はじめに

Raspberry pi picoの互換ボードです。RP2040チップを搭載しています。 Raspberry pi pico を使うのとほぼ同じように使えます。 ピンソケットを備えているのでブレッドボードでの開発に最適です。 ピンアサインをソケットに明示してあるので簡単に配線できます。

目次

製品仕様

・搭載マイコン:RP2040
マイコン動作電圧:3.3V
・ボード入力電圧:5V
・メモリ:W25Q16JVSSIQ (2M-byte)
・クロック周波数:12MHz
・USBコネクタ: micro USB

回路図

ピンアサイ

MicroPythonで開発する

UF2ファイルを以下のリンク先からダウンロードして下さい。 www.raspberrypi.com リンク先に飛んだら、Raspberry Pi Picoをクリックして下さい。 UF2ファイルがダウンロードされます。

SW1スイッチを押しながらPCに接続して下さい。

認識されるとRPI-RP2として認識されます。 最後にX Pico boardに先程ダウンロードしたUF2ファイルをアップロードして下さい。 以上で準備は終わりです。

すべてのGPIOピンをLチカ

以下のサンプルコードですべてのGPIOピンのLチカが出来ます。

import machine
import time

led = []

for i in range(30):
    led.append(machine.Pin(i,machine.Pin.OUT))
    
while True:
    
    for i in range(30):
        led[i].value(1)
    time.sleep(1)
    for i in range(30):
        led[i].value(0)    
    time.sleep(1)

Arduino IDEで開発する

設定画面を開き、下記のアドレスを”Additional boards manager URLs”に追記して下さい。

https://github.com/earlephilhower/arduino-pico/releases/download/global/package_rp2040_index.json

”Additional boards manager URLs”の横のボタンをクリックすることで、編集画面に移行します。 この欄に上記のURLを貼り付けてOKを押して下さい。

その後Tools>Board>Boards Managerからボードマネージャーを開いて下さい。

検索欄に”Pico”と打ち込むと"Arduino Mbed OS RP2040 Boards"が表示されます。 これをインストールして下さい。

ボードの設定

ボードの設定を下記のスクリーンショットを参考に設定して下さい。 以上でボードに書き込む準備は終わりです。 書き込む際はportの設定をしなくて大丈夫です。 ただし、複数のRP2040ボードを接続している場合はスケッチのアップロードが上手く行かない場合があります。 スケッチのアップロードの際は他のRP2040ボードは外した状態で実施して下さい。

Linux(Debian系)で開発する

Linuxユーザーの皆さんはちょっと大変かもしれません。
Arduino IDEの書き込みボタンを押すだけではスケッチはアップロード出来ないです。(2023.05.21現在)
Arduino IDE側でスケッチをコンパイルした際uf2ファイルが生成されて、それをX Pico boardにアップロードされます。その際に使用されるのが"uf2conv.py"です。 (~/.arduino15/packages/rp2040/hardware/rp2040/3.2.0/tools/uf2conv.py)。 uf2conv.pyはRP2040ボードをマウントするために"udisksctl mount"を実行するのですが、 ここでエラーが起きています。従って生成されたuf2ファイルを自分でX Pico boardにアップロードする必要があります。

uf2ファイルの場所

uf2ファイルの場所を調べるために設定画面から"Verify code after upload"にチェックをつけます。 そうすると一時的に生成したファイルを保存する場所が表示されるようになります。 この場合ですと以下の階層に保存されていることがわかります。

/home/xian/Documents/arduino_tmp/

スケッチのコンパイルが完了するとフォルダーの中にはuf2ファイルが生成されているはずです。このuf2ファイルをマウントしたX Pico boardにコピーして下さい。X Pico boardをPCに接続する際はリセットボタンを押しながら 接続して下さい。リセットボタンを押しながら接続すれば、自動的にリムーバルディスクとして認識されるはずです。

参考文献

techbookfest.org

https://forum.arduino.cc/t/how-can-you-find-the-elf-file-for-your-arduion-project/391872/2

https://wiki.archlinux.jp/index.php/Udisks

ラズパイPico/Pico WのArduino IDEインストール方法と初期設定、使い方紹介 | ロジカラブログ

Trouble to upload uLisp to a Raspberry Pico W - Platforms - uLisp Forum